疲れやすい人の栄養不足とは?見直すべき食事の基本

“カロリーは足りているのに疲れる”を変える、たんぱく質・鉄・B群の整え方

疲れやすさの根本原因は「気合い不足」ではなく、日々の食事で“体の原材料”が足りていないことです。結論として、疲れやすい人には「たんぱく質不足」「鉄・ビタミンB群不足」「エネルギー源のバランスの悪さ」という3つの栄養パターンが共通していて、ここを“完璧ではなく7割”整えるだけでも、2〜4週間で「夕方のぐったり感」や「朝からの重だるさ」が少しずつ変わっていきます。

【この記事のポイント】

疲れやすさは、「年齢のせい」ではなく、「体の修理に使う材料が足りない」「ガソリンの入れ方が極端」「血をつくる材料が不足している」といった“栄養の偏り”が背景にあることが多いです。

一言で言うと、「カロリーは足りているのに、栄養が足りていない状態」が続くと、体は“動けるけど常に赤字”になり、寝ても回復しにくくなります。正直なところ、ダイエットをがんばっている人ほど、ここでつまずきやすいです。

実は、私自身も忙しい時期に「コンビニおにぎり+パン+カフェラテ」が定番だった頃、夜にPCを閉じた瞬間にため息が出るくらいの疲れが当たり前でした。そこから“量より中身”に少しだけ手を入れたら、同じ睡眠時間でも翌朝の体の重さがかなり違ってきた経験があります。

今日のおさらい:要点3つ

顕在ニーズ:疲れやすさと食事の関係を知り、自分に足りない栄養素の傾向を把握したい。

潜在ニーズ:実は、「また今日も途中でバテたな」と感じながら、夜に「疲れやすい 栄養不足」「疲れ 栄養ドリンク 効かない」と検索しては、「このまま10年こうだったらどうしよう」とスマホを閉じている。

行動ニーズ:最終的には、「ここだけ押さえれば、毎日ギリギリじゃなくなる」という“自分用の食事の基本ルール”を持って、予定を諦めずに過ごしたい。

この記事の結論

一言で言うと、疲れやすい人の多くは「①たんぱく質が1日50〜60gに届いていない」「②鉄・ビタミンB群を“毎日少しずつ”とれていない」「③糖質に偏り、血糖のジェットコースターが起きている」の3つが重なっています。

最も重要なのは、「何を抜くか」より「何を足すか」を決めること。失敗しないためには、「①毎食たんぱく源を1品足す」「②週3〜4回“鉄・B群食材”を意識して入れる」「③甘いものやパンを“ゼロ”ではなく“回数管理”にする」という3ステップに分けることです。

失敗しないためには、「完璧な栄養バランス」を目指さないこと。ケースによりますが、まずは“朝と昼だけ整える”“平日だけ意識する”くらいの力加減で始めた人のほうが、3ヶ月後にちゃんと生活レベルで変化を感じています。

なぜ栄養不足が「疲れやすさ」として現れるのか?

理由① たんぱく質不足で「体の修理工」が足りなくなる

たんぱく質は、

筋肉

内臓

ホルモン

免疫細胞

など、“体の部品”と“修理に使う工具”の両方の材料です。

目安として、

体重×1.0g前後/日 (体重50kgなら1日50gほど)

が必要と言われますが、よくあるのが、

朝:パン+コーヒー

昼:パスタ or うどん

夜:ご飯+おかず少し

という生活。 このパターンだと、1日のたんぱく質は30g前後になってしまいがちです。

正直なところ、私も以前は「たんぱく質=筋トレする人が意識するもの」というイメージでした。 でも、たんぱく質が足りない状態が続くと、

筋肉の回復が遅れる

疲労物質の処理も追いつかない → 「寝ても疲れが取れにくい」

という、「なんとなく毎日しんどい」状態につながります。修理工の人数が足りない工事現場のようなもので、毎晩“今日の修繕”が積み残されていくイメージです。

理由② 鉄・ビタミンB群不足で「エネルギー工場」がフル稼働できない

鉄は、酸素を運ぶヘモグロビンの材料です。 ビタミンB群(特にB1・B2・B6・B12)は、

食べたものをエネルギーに変える

神経やホルモンの働きを支える

など、いわば「エネルギー工場のサポート役」。

鉄不足(特に女性)でよく見られるのは、

立ちくらみ

顔色の悪さ

動悸

「息は上がっていないのにしんどい」感じ

ビタミンB群不足では、

イライラしやすい

集中力が続かない

口内炎ができやすい

などが出やすくなります。

実は、私が一番「栄養を甘く見てたな」と痛感したのは、仕事が立て込んでいた時期に、

朝:パンとコーヒー

昼:パスタかコンビニの麺類

夜:コンビニおにぎり+スイーツ

という生活を3週間ほど続けたあとでした。

階段を少し上がるだけで息が上がる。 パソコンの画面を見ているだけで目がしょぼしょぼ。 血液検査をしたら、軽い鉄不足と指摘されました。

理由③ 「糖質メイン」の食事で、血糖値がジェットコースターに

白いご飯・パン・麺

甘いお菓子・スイーツ

加糖の飲み物

これらがメインになっていると、

食後の血糖値が急上昇 → インスリンが一気に分泌 → その後ガクッと下がる

という“血糖ジェットコースター”が起きます。

すると、

食後すぐ眠くなる

2〜3時間後に強い眠気・だるさが来る

イライラしたり、甘いものをさらに欲したりする

よくあるのが、

昼にパスタ+パン+デザート

その後の会議で、頭が働かずボーッとする

というパターンです。

正直なところ、「糖質は悪」という話ではありません。 問題は、“糖質だけでとる”ことと、“質のいいたんぱく質や脂質・食物繊維が少ない”ことです。

現場の声:栄養を少し整えただけで変わった事例

事例① デスクワーク女性(30代)「夕方の電池切れ」が減った話

「毎日15時を過ぎると、頭がぼーっとして、無意識に甘いものを探してるんです。」 「栄養ドリンクも週3本くらい飲んでいて、さすがにこれでいいのかと。」

この方の1日の食事を聞くと、

朝:食パン+コーヒー

昼:コンビニパスタ+スイーツ

夜:コンビニお弁当(揚げ物多め)+アイス

たんぱく質・鉄・B群は明らかに不足気味。

そこで、最初にお願いしたのはたった2つ。

朝:食パン+ゆで卵 or ヨーグルトを追加

昼:パスタや麺だけの日は、サラダチキン or 豆サラダを足す

2週間後のフィードバックは、

「15時の甘いもの欲求が“ゼロ”にはなっていませんが、“チョコとクッキー両方”から“どちらか1つ”に変わりました。」 「頭が動かないくらいの眠気の日が減って、“なんとか最後まで持つ日”が増えました。」

正直なところ、劇的なビフォーアフターではありません。 でも、“日常が少しマシ”になることが、疲れやすさ対策では一番重要だと感じます。

事例② フリーランス女性(40代)「朝からだるい」が軽くなった話

「朝起きた瞬間から、“もうすでに疲れている”感覚なんです。」 「血液検査は“ギリギリ正常”だけど、いつもヘロヘロで。」

日々の食事を聞くと、

朝:コーヒーのみ or 菓子パン

昼:時間がズレて、おにぎり1個+お菓子

夜:一気にドカ食い+お酒

鉄やB群は慢性的に不足気味、血糖も乱れやすいパターンでした。

この方には、

週3回だけでいいので、「朝に卵 or 納豆 or 豆腐+ご飯少し+味噌汁」のセットを入れてもらう

夜のお酒を「週2回まで」にして、その代わり夕食のたんぱく質量を少し増やす

という“できる範囲ルール”を提案。

1ヶ月後、

「朝の“起きた瞬間からのだるさ”が、毎日→週2〜3日に減りました。」 「正直、完璧にはできていません。でも、“しんどさの振れ幅”が小さくなってきた感じがあります。」

ケースによりますが、「朝と夜の栄養の質」を少し変えるだけでも、体感は動き始めます。

疲れやすい人がやりがちな3つの食事の失敗

失敗① 「とりあえずカロリーオフ」「とりあえず量を減らす」

疲れたときほど、

「食べ過ぎは良くない気がする」

「とりあえず量を減らしとこう」

と考えがちです。

よくあるパターン

ご飯を極端に少なくする

おかずを減らして、サラダだけにする

夜は“置き換えドリンクだけ”で済ませる

短期的には体重は減るかもしれませんが、

筋肉も落ちる

鉄やB群も不足しやすくなる

血糖が乱れ、余計に疲れやすくなる

正直なところ、「カロリーさえ減れば健康」という時代ではもうないと感じます。

失敗② 「サプリだけでなんとかしようとする」

もちろん、サプリは“足りない分を補う”意味で役立ちます。 ただ、

食事はそのまま

サプリだけ足す

という使い方だと、

血糖の乱高下

過度な脂質・塩分

食物繊維不足

などの問題は解決されません。

実は、「栄養ドリンクやエナジードリンクを週5本以上飲んでいる」という人の多くが、

朝昼の食事内容を整えるだけで、その回数を週1〜2本に減らせています。

ケースによりますが、サプリ・ドリンクはあくまで補助。 土台はやはり、毎日の食事です。

失敗③ 「疲れた日は甘いものとカフェインで乗り切る」

疲れたから甘いものとカフェラテ

午後はエナジードリンクで集中力を上げる

私もよくやっていました。

その瞬間はたしかに楽になります。 でも、

血糖が急上昇→急降下

カフェインで無理に交感神経を刺激

これが積み重なると、

夜に落ち込みやすくなる

寝つきが悪くなる

朝のどんより感が強くなる

という“ツケ”が来ます。

正直なところ、「甘いものとカフェインを一生ゼロに」は現実的ではありません。 大事なのは、

回数

タイミング

一緒に食べるもの

を調整することです。

疲れにくい体をつくる「栄養バランスの整え方」

ステップ① 毎食「たんぱく源を1品足す」

まずやるべきは、「抜く」より「足す」。

たんぱく源の例

肉:鶏胸肉・ささみ・豚ヒレ・赤身ひき肉など

魚:鮭・サバ・イワシ・ツナ缶

卵:1〜2個

大豆:納豆・豆腐・厚揚げ・豆乳

乳製品:ヨーグルト・チーズ

目安として、

手のひら1枚分くらいのたんぱく源を、1食に1つ (卵なら2個、納豆なら1パック、肉・魚なら80〜100g前後)

朝:トースト+ゆで卵+ヨーグルト

昼:ご飯+鶏肉か魚のおかず+味噌汁

夜:豆腐入りスープ+少量のご飯+野菜

実は、これだけで1日のたんぱく質量が40〜60gに届きやすくなります。「主食を変える」より「たんぱく源を1品足す」のほうが、心理的にも続けやすい打ち手です。

ステップ② 週3〜4回「鉄&ビタミンB群食材」を意識して入れる

毎日完璧は無理なので、“週単位”で考えます。

鉄が多めな食材

レバー(鶏・豚)

赤身肉

マグロ・カツオ

あさり・しじみ

小松菜・ほうれん草(非ヘム鉄)

ビタミンB群が多めな食材

豚肉(特にB1)

玄米・雑穀

納豆・味噌

例:週の中で

月:豚肉の生姜焼き+玄米ご飯

水:サバの味噌煮+小松菜のお浸し

金:レバー入りの炒め物 or あさりの味噌汁

こんな風に、「週に3〜4回、“鉄&B群セットの日”を作る」と考えると、ハードルが下がります。

正直なところ、レバーが苦手な人も多いので、そこは無理に押し付けなくてOKです。 ツナ缶+小松菜+卵の炒めものなど、“食べやすい組み合わせ”からで十分です。

ステップ③ 「糖質の質と組み合わせ」を整える

糖質自体をゼロにする必要はありません。 大事なのは、

食物繊維と一緒にとる

たんぱく質と一緒にとる

こと。

白米→雑穀米や玄米を週に何回か混ぜる

パスタ→サラダチキンやゆで卵を足す

パン→ハム・チーズ・卵・ツナなどのたんぱく源を一緒に

おやつ→クッキーだけでなく、ナッツやヨーグルトを組み合わせる

よくあるのが、

おやつが“糖質オンリー”になっているパターンです。

この場合、

糖質+たんぱく質 or 脂質

の組み合わせに変えるだけでも、血糖の上下が穏やかになり、疲れ方が変わります。

よくある質問(7問)

Q1:たんぱく質は取りすぎると腎臓に悪いと聞きますが、大丈夫ですか?

A1:腎臓に問題がない人が「体重×1.0〜1.2g/日」程度を目安にとる分には、一般的に問題ないとされています。すでに腎機能に不安がある場合は、医師と相談しながら調整を。

Q2:サプリで鉄やビタミンB群を補えば、食事はそのままでもいいですか?

A2:一時的な補助にはなりますが、根本的な疲れやすさ改善には「食事の質」を整えることが重要です。サプリは“プラスアルファ”として使うイメージがおすすめです。

Q3:どのくらいで疲れにくさの変化を感じられますか?

A3:軽い栄養の偏りであれば、「たんぱく質+鉄&B群+糖質の質」を意識した食事を2〜4週間続けると、“夕方のだるさ”“朝の重さ”などに少しずつ変化を感じる人が多いです。

Q4:ダイエット中でも、たんぱく質は増やしたほうがいいですか?

A4:はい。むしろダイエット中こそ、筋肉と代謝を守るためにたんぱく質は十分とる必要があります。その上で、脂質と糖質の量・質を調整していく方が、リバウンドしにくいです。

Q5:外食やコンビニが多い生活でも、改善は可能ですか?

A5:可能です。「主食+たんぱく源1品」「サラダチキン・ゆで卵・豆サラダを追加」「甘い飲み物より無糖の飲み物を選ぶ」など、小さな選択の積み重ねでも体感は変わっていきます。

Q6:糖質制限をすれば、疲れにくくなりますか?

A6:極端な糖質制限は、短期的に体重は落ちても、疲れやすさやイライラ・集中力低下を招くことがあります。適量の糖質を、“質と組み合わせ”に気をつけながらとるほうが、長期的には安定しやすいです。

Q7:疲れやすさが栄養だけの問題なのか、不安です…。

A7:数ヶ月以上、強い疲労感が続く場合や、動悸・息切れ・めまい・体重の急激な変化・強い気分の落ち込みがある場合は、栄養だけでなく病気の可能性もあります。その場合は、医療機関での相談が必須です。

まとめと、今日からできる一歩

疲れやすさの背景には、「たんぱく質・鉄・ビタミンB群・糖質のバランス」が崩れた“栄養の赤字”が隠れていることがよくあります。単にカロリーを減らすのではなく、「体の原材料」と「エネルギーの変換を支える栄養」を整えることが、一番の土台づくりです。

現実的な第一歩は、「①毎食たんぱく源を1品足す」「②週3〜4回、鉄&B群食材の日をつくる」「③糖質オンリーではなく、たんぱく質や脂質と組み合わせる」の3つ。完璧でなくていいので、“昨日より1つだけ栄養が増えた食事”を積み重ねていくイメージです。

正直なところ、今の状態ならまだ十分間に合います。数ヶ月〜数年かけて疲れやすくなった体は、“数日で劇的に”は変わりませんが、“2〜4週間で生活レベルの小さな変化”は必ず出てきます。迷っているなら、今日のどこか1食だけ、「たんぱく源を1品足す」ところから始めてみてください。

こういう人は今すぐ相談すべきです。

階段1〜2階で強い動悸や息切れが出る

顔色が悪いと頻繁に言われる

数ヶ月以上、強い疲労感や気分の落ち込みが続いている

この状態ならまだ間に合います。

日常生活は回るが、いつもどこかしんどい

甘いもの・カフェインでごまかしている自覚がある

食事を“少しなら”変えてみようと思えている

迷っているなら、まずは次の3つのうち、今日どれか1つだけ試してみてください。

朝ごはんに卵 or 納豆 or ヨーグルトを必ず1品足す

昼の麺類・パンには、サラダチキン or ゆで卵をセットにする

今週中に1回だけ、レバー or サバ or あさりを使ったメニューを取り入れる

「夕方の自分が、ほんの少しだけ持ちこたえられた気がする」と感じられたら、それが、栄養の原材料があなたの体に届き始めたサインです。